20時以降のテレアポはマナー違反?適切な時間帯を解説

テレアポ営業を成功させるためには、架電する時間帯がとても重要です。相手に繋がらないと、そもそもアポイント獲得はできません。

とはいえ、時間帯によってはマナー違反になり、マイナスなイメージを持たれる可能性もあります。

そこで本記事では、テレアポで避けた方がいい時間帯やおすすめの時間帯を紹介します。テレアポを成功させるコツもあわせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

テレアポや営業電話は特定商取引法が適用される

テレアポや営業電話は特定商取引法が適用されるため、法律に準じて営業をしなければいけません。

特定商取引法では、電話営業は「電話勧誘販売」として規制されています。電話勧誘販売とは、以下の流れで商品・サービスを販売する方法のこと。

  1. 事業者が顧客の自宅や職場に電話をかけて商品・サービスを売り込む
  2. 結果として顧客が電話やメールなどの手段で購入を申し込む

特定商取引法は、強引な勧誘行為を防止して消費者の利益を守ることを目的としています。テレアポは自社の商品やサービスを手軽に営業できる方法ですが、法律の内容を理解したうえで営業することが大切です。

20時以降は法律的にNGなので避けるべき

20時以降のテレアポは、特定商取引法に抵触する可能性があります。

特定商取引法では、以下の迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘することを禁止行為としています。

正当な理由なく不適当な時間帯に(例えば午後9時から午前8時まで等)勧誘をすること、長時間にわたり勧誘をすること、執ように何度も勧誘をすること等

引用元:特定商取引に関する法律等の施行について【令和4年6月22日付通達】

このことから、迷惑と感じる午後9時から午前8時の架電は違法とされるため、テレアポは避けるべきです。

そもそも、夜遅い時間に営業電話をかけると相手にも悪い印象を抱かれます。マナーがないと思われる可能性が高いため、20時以降のテレアポは避けるのが適切です。

営業時間外になる場合は、メールを送信するか翌日に改めて架電しましょう。

法人向けのテレアポで避けた方が良い時間帯

法人向けのテレアポでは、以下の時間帯は避けるようにしましょう。

  • 午前9時から10時
  • ランチタイム
  • 18時以降
  • 月末や決算時期などの繁忙期も避けた方が良い

以下では、時間帯ごとに避けた方が良い理由を解説します。

午前9時から10時

午前9時から10時前後は、始業時間にあたります。架電すると断られるだけでなく、マイナスなイメージを持たれることもあります。

企業のホームページがあれば、始業時間が記載されている場合もあるので、事前にチェックしておくのもおすすめです。

ランチタイム

12時から13時のランチタイムは多くの人が休憩をとっている時間帯なので、担当者が不在の場合が多です。

テレアポの成功率を高めるために12時から13時の架電は避けましょう。

18時以降

18時以降は終業時間に近いですが、相手から嫌がられる可能性があります。

仕事のまとめ業務や報告書の作成など、忙しくしているケースが多いです。相手の立場を考えて、終業時間近くのテレアポは控えるか、翌日にかけ直しましょう。

月末や決算時期などの繁忙期も避けた方が良い

月末や決算時期は、繁忙期で忙しくしている企業が多いため架電は控えましょう。

ただし、業種によって繁忙期は異なるので、事前に調べておくことも大切です。例えば、不動産の場合は進学や就職などの影響から12月から3月が繁忙期ですが、夏は閑散期といわれています。

一方、運送系の業種の場合は、引っ越しが多い時期の3月から4月が繁忙期です。このように架電先によって迷惑にならない時期は異なります。

法人向けのテレアポにおすすめの時間帯

法人向けにテレアポをする場合は、以下の時間帯がおすすめです。

  • 午前中
  • 午後3時以降

業種別におすすめの時間帯も紹介していくので、ぜひ架電する際の参考にしてみてください。

午前中

午前中は、メール確認や社内連絡などの業務をしている可能性があるため、担当者と繋がりやすい時間帯です。

また、会議や社外に出ている可能性も低いため、スケジュールが空いていればアポイント獲得に繋がるかもしれません。ただし、始業直後は対応が難しい場合が多いため、10時から11時半を目安に架電すると良いでしょう。

午後3時以降

午後3時以降は仕事がひと段落している可能性が高いため、企業にテレアポするのに適しています。

特に14時から16時頃は、昼休憩が終わっていて、仕事も落ち着いている場合が多いでしょう。余裕をもって話を聞いてもらえる時間帯を狙うなら、午後3時以降を目安に架電をしましょう。

【業種別】テレアポにおすすめの時間帯

テレアポに適している時間帯は業種によっても異なります。以下に、業種別に繋がりやすい時間帯をまとめました。

業種 おすすめの時間帯
一般企業 10時~11時
14~16時
不動産 9~10時
飲食 11時までの午前

14~18時

理美容 9~10時
工場 16~17時

同じ業種でも営業時間によって繋がりやすい時間帯は異なりますが、初めて架電する企業の場合は上記を目安にすると良いでしょう。

忙しい時間帯を避けるだけでも、相手からマイナスな印象を抱くことは避けられるため、ぜひ参考にしてみてください。

個人向けのテレアポにおすすめの時間帯

個人向けにテレアポする場合は、以下の時間帯がおすすめです。

  • 主婦相手の場合は昼から夕方
  • 平日の17時・18時以降

時間帯ごとの理由などを解説していくので、参考にしてみてください。

主婦相手の場合は昼から夕方

主婦の場合は、家族が出勤・登校する早朝と、家族が帰宅する時間帯は忙しくしているため避けるべきです。よって、テレアポするなら家事も落ち着いている時間帯の昼から夕方までが適しています。

特に13時から16時までは時間に余裕がある場合が多く、話を聞いてもらえる可能性が高いです。

平日の17時・18時以降

個人にテレアポする場合は、日中は業務に追われていて対応が難しい可能性が高いです。そのため、平日の17時から18時以降に架電しましょう。

話を聞いてもらうためには、勤務が終わるタイミングを狙って架電することが大切です。ただし、相手によっては退勤時間が19時以降の場合もあります。

18時頃に架電して繋がらない場合は、午前中に架電してみるなど工夫して、都合の良い時間帯を把握しましょう。

テレアポを成功させるコツ

テレアポを成功させるために、以下のコツを押さえておくことが大切です。

  • 閑散期にテレアポをする
  • 1日数回に分けて荷電する
  • 荷電前に事前にアプローチをかける
  • 担当者に都合がいい時間帯を把握しておく
  • 着電率をチェックする
  • 簡潔に用件を伝える

それぞれ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

閑散期にテレアポをする

閑散期は仕事が落ち着いているため、電話が繋がりやすくテレアポの成功率も上がります。そのため架電先の繁忙期を確認するタイミングで、閑散期も調べておきましょう。

テレアポの成功率を上げるためには、相手に繋げてもらい、商品やサービスの良さを伝える必要があります。テレアポを効率よく行うために閑散期に架電をして、アポイント獲得を目指しましょう。

1日数回に分けて架電する

業種ごとに繋がりやすい時間帯があるのと同様、担当者も電話に出られる時間帯・出られない時間帯があります。

たまたま席を外していて出られなかったというケースもあるでしょう。そのため、時間帯をずらして架電することによって、担当者が電話に出てくれる場合があります。

午前中に繋がらなかった場合は、午後にもう一度架電をするなど、数回に分けて架電をしてみましょう。

なお、再架電する際は以前電話した旨を伝えることをおすすめします。優先して繋げてもらえる可能性があるため、試してみてください。

架電前にアプローチをかける

突然電話をするよりも、先にアプローチをかけておくと相手に好印象を与えられます。

担当者に繋がった際、メールや問い合わせフォームから資料を送付している旨を伝えることで、スムーズに本題に繋げられます。相手が資料について把握していなくても、全く知らない相手ではないことを印象付けられるため、話を聞いてもらいやすくなるでしょう。

担当者の都合がいい時間帯を把握しておく

架電した際に担当者が不在だった場合は、すぐに電話を切らずに担当者に繋がりやすい時間帯を聞いておきましょう。改めて繋がりやすい時間帯に架電をすれば、テレアポの成功率も上がります。

なお、不在ではないけど営業電話を断るために言っている場合もあります。「何時ごろお戻りでしょうか?」と質問した後に、具体的な時間帯を伝えてきたら本当に不在な可能性が高いです。

1日中不在なのか、たまたま席を外しているのか聞くだけで、架電し直すタイミングを検討しやすくなります。

しかし、時間帯を教えてくれない場合は、営業電話をそもそも受けていない可能性があります。その場合は何度架電しても繋がらないので、架電リストから外して優先度を下げましょう。

次回以降は、他のアポ獲得に繋がりそうな企業を優先できるため、テレアポの効率も良くなります。無駄な手間を省くためにも、相手に繋がらなかった場合は都合がいい時間帯を聞いておくことが大切です。

関連記事:テレアポのアポ獲得率は平均どれくらい?上げる方法やトークのコツを解説

着電率をチェックする

テレアポの業務が終了した後は着電率をチェックすることで、次回以降のアポイント獲得に繋がります。

企業ごとにリスト化しておくと、繋がりやすい時間帯・繋がりにくい時間帯を把握できるのでおすすめです。データとして残すことで、次のテレアポ業務に役立てられます。

また、データを参考に架電のタイムテーブルを作成しておけば、時間帯に合わせて繋がりやすい企業にテレアポを行えるのでより効率的です。まずは1日の業務が終わったら着電率をチェックするのを習慣にしてみましょう。

簡潔に用件を伝える

アポイント獲得に繋げるためには、相手に商品やサービスの良さを理解してもらうことが大切です。

しかし、丁寧に説明しようと考えすぎて、かえって長引いてしまうと相手も話を聞く気がなくなる可能性があります。伝えたい要件を簡潔にするだけで内容が頭に入ってきやすくなるため、相手も検討しやすくなります。

相手の時間を無駄に使わないように、できるだけ簡潔に大事なことだけを伝えるように意識してみましょう。

まとめ:業種や相手の状況に合わせて、適切な時間帯を選ぶことが大切

テレアポで成功率を上げるには、架電先に合わせて時間帯を選ぶことが重要です。一般的には午前中と夕方が適していますが、業種によって適切な時間帯は異なります。

そもそも電話が繋がらないと、アポイントは獲得できません。ぜひ本記事を参考にして、架電する時間帯を工夫してアポイント獲得に繋げましょう。