商談の成約率は高いものの、アポ獲得率が低く伸び悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
これは、商談成約率を上げるスキルと、アポ獲得率を上げるスキルが異なるために起こる悩みです。
営業力がある方ほど、テレアポ代行業者にアポ獲得を外注した方が効率的に売上を伸ばせます。
この記事では、テレアポ代行を利用するメリットや適切なサービスの選び方を解説します。
アポ獲得で悩んでいる方はぜひ、参考にしてください。
テレアポ代行とは?
テレアポ代行とは、商談のアポイントメントを代行会社が請け負うことを指します。
営業における最初のステップであり、関係構築には大切な業務です。
営業も分業すべきという考えは徐々に広がっており、分業した一部を代行業者に任せることも一般的な考え方になっています。
テレアポ代行を利用するメリット
テレアポ代行を利用するメリットは以下の4点です。
- 商談にリソースを集中できる
- リストを精査できる
- 人件費を削減できる
- テレアポに強い人材を活用できる
ここではメリットについてそれぞれ解説します。
商談にリソースを集中できる
テレアポ代行を利用することで、商談やその準備に使える時間が増加し、成約率の上昇につながります。
テレアポを自社で行う場合の課題は以下の通りです。
- アポ獲得に時間を取られて質の高い商談を行うための準備ができない
- アポ獲得率と成約率の2つの課題に対応しなければならない
テレアポ代行を利用することで、テレアポの準備から実行まで外注可能です。
よって、リソース不足に関わる2つの課題を解決できるでしょう。
リストを精査できる
架電リストは作成した後に以下の確認が必要です。
- 見込み顧客を対象にできているか
- 獲得難易度は適切か
要するに売上につながる架電リストになっているか確認します。
社内データから作成したリストは試行錯誤しながら精度を上げることが大切です。
リストの精査はオペレーターのレベルに差があると、正しく行えません。
一方、テレアポ代行はオペレーターのスキルが均一化されていることが多く、リストの精査に向いています。
人件費を削減できる
営業職は年収が高い傾向があるため、正社員で自社運用するよりも人件費を抑えられます。
高い年収を支払う正社員には、売上に直接関わる商談を任せた方がコストパフォーマンスも高くなるでしょう。
テレアポに強い人材を活用できる
テレアポ代行を利用することで、プロのスキルを簡単に活用できます。
実はテレアポと商談のスキルは同じではありません。
商談後の受注率は高くても、アポ獲得率が低い方を見たことはないでしょうか。
クロージングに強い営業マンをテレアポに使うのはもったいないです。
テレアポはその業務のプロに依頼した方がうまくいくでしょう。
テレアポ代行を利用する際の注意点
テレアポ代行を利用する際の注意点は以下の2点です。
- 無駄なアポを増やさないようにする
- 定期的にフィードバックする
テレアポ代行は便利なサービスですが、目的達成のためには注意点もあるので、意識して利用しましょう。
無駄なアポを増やさないようにする
テレアポ代行はアポ獲得のプロなので、大量のアポイントを獲得できます。
その結果、商談からの受注率が大幅に低下する恐れがあります。
見込み顧客ではない人も、トークスキルでアポにつなげられるためです。
余計な商談を避けるために、アポ獲得の基準を作ると良いでしょう。
定期的にフィードバックする
テレアポでは、自社の商品やサービスを簡単に説明します。
その際、意図した伝え方になっているかは、その後の商談をスムーズに進めるためにも大切です。
また、以下のような場合には特に注意して確認しましょう。
- 商品やサービスをアップデートした時
- 商品に関係する法改正があった時
アポの伝え方次第でお客様の印象が大きく変わるため、定期的なフィードバックを行いましょう。
テレアポ代行を選ぶ際の比較ポイント
テレアポ代行を選ぶ際の比較ポイントは以下の5点です。
- 得意な商材や顧客属性
- テレアポ以外の対応業務
- 料金と料金体系
- コール履歴の公開可否
- スクリプトに対する提案の有無
それぞれ解説します。
得意な商材や顧客属性
以下の理由から、得意な商材や顧客属性を考慮した選択が必要です。
- 商品やサービスのインプットが早い
- お客様の課題を理解できる
特にテレアポでは後者の可否で獲得率に大きく差が出ます。
お客様が困っていることを理解し、正しく提案できるからこそ、より深く知るための商談につながります。
また、困りごとがわかると、アポを取得すべき顧客も迷いません。
アポの量と質ともに影響するため、得意な商材や顧客属性の確認は必須です。
テレアポ以外の対応業務
外注したい業務に合わせてサービスを選ぶことが大切です。
テレアポ代行は、電話以外にも以下の業務を代行する場合があります。
- 架電リスト作成
- トークスクリプト作成
- レポーティング
過不足のないサービスを提供する代行業者を見極めることが大切です。
料金と料金体系
テレアポ代行は料金と料金体系をセットで検討しましょう。
主な料金体系は以下の通りです。
料金体系 | 内容 | 例 |
固定料金型 | 毎月固定の料金で利用できる | ◯円/月 |
従量課金型 | 利用した量によって料金が変わる | ◯円/コール |
成果報酬型 | 獲得したアポ数によって料金が変わる | ◯円/アポ |
それぞれに良い点、悪い点があるため、自社の業務でシミュレーションし、「料金×料金体系」が一番安くなる代行業者を選択しましょう。
コール履歴の公開可否
コール履歴の公開可否はテレアポ代行業者のモニタリングやフィードバックをする上で欠かせません。
契約前に以下の2点を確認しましょう。
- コール内容を録音する設備はあるのか
- コール内容の公開は可能か
- (可能な場合)有償か、無償か
テレアポ時点で問題があった場合、事実確認は必須です。そのため最低限の設備があり、緊急時の確認が可能なサービスがおすすめです。
スクリプトに対する提案の有無
スクリプトは実践の中で磨いてブラッシュアップします。
代行業者はスクリプトに対する知見も豊富なため、提案ができる業者は多いです。
一方で、あえて提案をしない、あるいは一からスクリプトを作成した場合にのみ改善するなどの代行業者もあります。
感覚的にもなりますが、テレアポの成功に向けて一緒に進む気持ちがあるのかは確認しておくべきです。
おすすめのテレアポ代行会社10選
テレアポ代行を展開する企業は多くありますが、おすすめの企業を10社紹介します。
下の表に、対応可能なアウトバウンド業務と利用する際の価格帯をまとめているため詳細をご確認ください。
会社名 | アウトバウンド業務 | 価格帯 |
株式会社FTJ | アポ獲得代行、キーマン情報の獲得、リマインドコール、招待状発送コール、市場調査 | 1コール150円2コール200円3コール250円※架電リスト代込み |
日本トータルテレマーケティング株式会社 | BtoB 営業代行、セミナー誘致、サービス認知拡大、アンケート各種調査、リストクリーニングBtoC 来場促進、休眠顧客の掘り起こし、新規顧客獲得 | テレマーケティング(テレアポなど):30万円~オフィス事務:3万円~ |
株式会社イマクリエ | BtoB 営業代行、アンケート/市場調査、セミナー誘致対自治体営業代行、アンケート/市場調査 | 30万円/月~ |
株式会社ネオクリエイト | 新規アポイント獲得、市場調査、休眠掘り起こし、アップセル、リード獲得(資料請求など)、DM送付後のフォローコール、既存顧客フォローコール | 3コールプラン:200円/1リスト |
株式会社スクロール360 | クロスセル、アップセル、 新規顧客のリピート促進、休眠顧客の掘り起こし、 離脱防止、季節商品やキャンペーン商品などの販促活動 | 10万円/月~ |
株式会社ビズ・カンファレンス | アウトバウンド・コール (営業電話) | 10万円/月~ |
シティコンピュータ株式会社 | 各種アポ獲得代行、キーマン情報の獲得、リマインドコール、招待状発送コール、市場調査、フォローコール | 個別見積もりが必要 |
株式会社グッドクロス | 各種案内、送付DM到着確認、内容補足説明、販促、誘致、過去客への再購入購読斡旋、定期購入購読斡旋、クロスセル、企画応募者への当選連絡発送先聴取 | 3万円/月〜 |
SBモバイルサービス株式会社 | アポイント取得、リード獲得、休眠顧客掘り起こし、内覧会誘致、店舗誘因 | 1席オペレータ1名30万円/月~ |
株式会社ASXEED | BtoC、BtoBどちらも対応可 新規顧客開拓、リード獲得、既存顧客へのアプローチ、休眠顧客の掘り起こし、各種アポ獲得代行 | 個別見積もりが必要 |
関連記事:BtoB商材に強いテレアポ代行おすすめ10選!必要性や選び方も解説
株式会社FTJ
株式会社FTJはBtoB商材向けに特化したテレマーケティング代行企業です。
コールするリストは、各種求人媒体やポータルリストから作成します。
コールに利用したリストは、履歴とあわせて納品されるため、情報の蓄積に役立つでしょう。
テレアポだけでなく、インサイドセールスの代行も可能なため、売上を作るところまで依頼できます。
日本トータルテレマーケティング株式会社
日本トータルテレマーケティング株式会社は導入実績1,000社以上をもち、幅広い業種をサポートする代行サービス企業です。
コンタクトセンターサービスだけでなく、物流やECなど企業の幅広い課題を解決します。
テレアポ代行では、アポイントの獲得だけでなく、決裁権をもつキーマンの調査も行います。
キーマンを特定することで、受注率の高い(質の高い)アポイントの獲得が可能です。
NTM品質という、高いスキルの均一化をしているため、安定したサービスを提供します。
株式会社イマクリエ
株式会社イマクリエはBtoBの決裁者へのアポイントや、自治体へのアポイントを得意としているテレアポ代行企業です。
人月契約ではなく、時間単位の契約により対応席数を業務状況に合わせて柔軟に変更できます。
急な席数増減にも最短翌日対応可能です。
たとえば、電話がつながりやすい時間に集中して架電する、アポの獲得状況によって架電数を調整する、など柔軟に日々のコール数を変更できます。
株式会社ネオクリエイト
株式会社ネオクリエイトはBtoB、BtoCともにさまざまな業務に対応できるテレアポ代行企業です。
オペレーターのスキルにこだわっており、クライアント業務は自社雇用の社員のみで運用しています。
電話対応の基本的なマナーの他に、目標達成や状況判断ができると判断されたメンバーのみクライアント業務を担当できる仕組みです。
トークスクリプトと架電リストの作成も行うため、事前準備なしで利用できます。
株式会社スクロール360
株式会社スクロール360は通販60年を超えるノウハウをもつ、通販業務のトータルサポート企業です。
通販事業のノウハウを活かした、クロスセルやアップセルを強みとしています。
時間帯ごとに接続率の高いリストに架電するなどの工夫も通販事業ならではのノウハウです。
コミュニケーターは複数のスキルを有するため、急な繁忙に対しても柔軟な人員配置で対応できます。
株式会社ビズ・カンファレンス
株式会社ビズ・カンファレンスは営業支援事業やコールセンター事業などを行うテレアポ代行企業です。
テレアポではコミュニケーションに力をいれて教育しています。
株式会社ビズ・カンファレンスでは、トークスクリプトを頭に入れた上で、お客様の対応に合わせた臨機応変な対応が可能です。
お客様の商材知識だけでなく業界知識も覚えることで柔軟な対応を実現します。
シティコンピュータ株式会社
シティコンピュータ株式会社はBtoB・BtoC、大規模・小規模など幅広く対応可能なテレアポ代行企業です。
月数十件のコール数や一席からなど、お客様の規模に合わせて高品質なサービスを提供します。
また、テレアポで得られたお客様の「生の声」をAIで分析し、改善策の提案も可能です。
オプション機能も多いため、お客様の業務に最適な提案ができます。
株式会社グッドクロス
株式会社グッドクロスは低コストでさまざまなカスタマーサービスを外注できる企業です。
コストの低さと対応の早さを強みにしています。
応対内容をリアルタイムで共有するための仕組みがあり、対応品質も確認可能です。
自治体との取引もあるため、セキュリティ面でも安心して任せられます。
SBモバイルサービス株式会社
SBモバイルサービス株式会社は大手通信会社のグループに属するコンタクトセンター企業です。
グループ各社の電話に関する業務を請け負っていたノウハウを活かし、テレアポ代行業務を行っています。
大手グループ会社のため、社員の教育やセキュリティ面では圧倒的な信頼感があります。
多岐にわたる商材を扱っているため、幅広いお客様に価値提供が可能です。
株式会社ASXEED
株式会社ASXEEDは立上げの早さと成約率にこだわりをもつテレアポ代行企業です。
幅広い商材を得意としており、お客様の業務に柔軟に合わせることができます。
アポ獲得率向上のために、トークスクリプトの作成と、ターゲットのリストアップに注力しており、安定的に高い成果をあげられます。
獲得したアポの成約率までウォッチしており、売上貢献への意識の高さが特徴です。
テレアポ代行を利用して商談にリソースを集中しよう
テレアポ代行を利用することで、効率的に売上を伸ばせます。
営業力に自信がある方ほど、売上に直結する商談に集中できる環境を作ることが大切です。
問い合わせをすれば、実際の業務を確認することもできます。
複数のサービスを比較し、自社にあったサービスを見つけることから始めましょう。