テレアポは一般的な営業とは異なり、良いイメージを持たれません。
架電100件に対して1件しかアポ獲得できないこともあり、断られ続けるとモチベーションを保つのも難しくなるでしょう。
一見すると困難に思えますが、この1件の成約が結果的に大きなリターンをもたらすため、多くの企業がテレアポ業務に取り組んでいます。
ただし、テレアポの業務がきついと感じた場合は、原因と向きあって適切に対処することが大切です。
この記事では、テレアポがきついと感じる理由や対処法を紹介します。テレアポ業務に取り組んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。
テレアポがきついと感じる理由
テレアポがきついと感じる理由は、以下の4つが挙げられます。
- テレアポが上手くいかなくて自信をなくす
- 同じ作業の繰り返しでモチベーションが上がらない
- クレームや暴言に耐えられない
- ノルマがプレッシャーになっている
それぞれ解説していきます。
テレアポが上手くいかなくて自信をなくす
テレアポは、基本的に断られる回数が多いです。
100件近く架電しても1件しかアポイントを獲得できない日もあり、上級者でも100件中5件アポを獲得できれば優秀です。
慣れていない人は、テレアポが上手くいかないと落ち込んでしまうでしょう。
関連記事:テレアポでアポが取れない理由とは?取れる人の特徴や成功のコツを解説
同じ作業の繰り返しでモチベーションが上がらない
仕事を始めたばかりは覚えることも多く、相手と会話をする緊張もあって忙しく感じます。
しかし、慣れてくると同じ作業の繰り返しでモチベーションが下がってしまいます。
また電話対応に慣れると、相手に合わせた対応の仕方が身に付くため、新鮮さも少なくなっていくでしょう。
単調作業ばかりだと時間の経過を遅く感じ、テレアポ自体をきつく感じる人もいます。
クレームや暴言に耐えられない
架電する相手によっては心無い言葉を言われることもあります。
クレームや暴言がひどい場合は、社員が変わって対応してくれる場合が大半です。
しかし初めは、知らない人から突然暴言を吐かれると、精神的に負担がかかります。
理不尽に怒鳴られる・説教されるなどの経験によって、テレアポの仕事をきついと感じてしまうでしょう。
ノルマがプレッシャーになっている
会社によっては、次のようにノルマが設定される場合があります。
- 1日・1時間あたりの架電数
- 1日のアポイント獲得数
1日5件成約などのアポイント獲得数のノルマはハードルを高く感じるため、目標を達成できないとストレスになるでしょう。
ストレス耐性が低い人は、ノルマを達成できないプレッシャーに押しつぶされそうになり、仕事を続けることを苦痛に感じてしまいます。
テレアポに向いていない人の特徴
テレアポに向いていない人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- 気持ちの切り替えができない
- 他人と比べてしまう
- 責任を感じやすい
- 人の言葉を素直に受け止めてしまう
それぞれ解説していきます。
気持ちの切り替えができない
テレアポは断られ続けることが多いため、気持ちを切り替えなければいけません。
しかし気持ちの切り替えが苦手な人は、相手に断られたことを引きずってしまいます。
テレアポの仕事を続けるために、断られても気にしないスタンスでいることが大切です。
他人と比べてしまう
ノルマを設定している会社の場合は、他の従業員の成績や架電状況がわかりやすい傾向があります。
成功率を比べてしまう人は、テレアポ業務には向いていません。
自分がアポ獲得をできていない中で成功率が高い人と比べると、落ち込んで仕事に支障をきたす場合もあります。
自分を責めてしまう人もいますが、焦ることは良くありません。
良い意味で自分のペースで、無理なく仕事をこなして成長していくことが大切です。
責任を感じやすい
初めからトークが上手い人と同じように、相手と話したりアポ獲得に繋げたりというのは難しいでしょう。
テレアポ歴だけでなくトークスクリプトや架電リストの質などによっても、獲得率は変動します。
商品に短所がある場合は、慣れてくると自分の言葉でカバーすることも可能です。
ただし、商品の価格や認知度などは変えられません。
とはいえ、自分のトークが原因でテレアポ獲得ができないと責任を感じてしまう人は、テレアポ自体向いていない可能性があります。
トークスキルの向上は見込めますが、自分では改善できない原因まで責任を感じる人は要注意です。
人の言葉を素直に受け止めてしまう
大半の人から、テレアポは好意的に受け取られることはありません。
時には心無い言葉や暴言を吐かれることもあります。
そのような言葉を素直に受け止めてしまう人は、精神的に負担がかかりやすい傾向があります。
相手の気持ちを読み取る力や考える力も大切ですが、すべて悪い方向に考えてしまう人はテレアポ業務は向いていないでしょう。
テレアポに向いている人の特徴
テレアポに向いている人の特徴として、次の3つが挙げられます。
- マイペースでポジティブ思考
- ストレスに強い
- コミュニケーション能力が高い
それぞれ解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
マイペースでポジティブ思考
テレアポで架電をしたときに、相手のペースで話されたうえにアポ獲得ができないとストレスにつながります。
業務とは無関係の話をしただけになってしまうと、今までの時間をもったいなくも感じます。
テレアポでは人に流されず、商品やサービスの説明をしなければいけません。
マイペースでポジティブな考え方ができる人は、相手のペースに流されにくいため、テレアポの仕事に向いています。
ストレスに強い
相手に強い言葉を言われてもすぐに気持ちを切り替えられる人は、テレアポに向いています。
きつい態度をとられることは多くあるため、気にせずに受け流して架電をこなしていく必要があります。
また、多少の不満を抱えても自分でストレスを発散することで、仕事を続けやすくなるでしょう。
断られるのが当然というスタンスでいられる人は、テレアポを行うにあたって大切な素質です。
コミュニケーション能力が高い
テレアポは商品やサービスに興味を持ってもらうため、工夫してトークをする必要があります。
相手からすると知らない人だからこそ、一定のコミュニケーション能力も必要です。
また、相手と会話をする中でトークスクリプト通りに進まない場合もあるので、時には臨機応変に対応しなければいけません。
話すことが好きな人は柔軟に対応する力もあるため、テレアポで成功しやすい可能性があります。
テレアポがきついと感じたときの対処法
テレアポがきついと感じたときの対処法を、状況別に紹介します。
- 断られ続けてきついと感じたとき
- 同じ作業の繰り返しがきついと感じたとき
- 相手の態度や言葉にきついと感じたとき
- ノルマのプレッシャーできついと感じたとき
それぞれ解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
断られ続けてきついと感じたとき
テレアポは、断られるのは当たり前と考えて業務を行うことが大切です。
慣れるまでは、断られ続けている状況にきついと感じることもあるでしょう。
きついと感じる人は、断られることに慣れていない、アポイントを多く獲得しようと意気込みすぎている可能性があります。
この特徴に当てはまっている人は、マインドを見直す必要があります。
良い意味で開き直って積極的に話していけば、テレアポ成功率も上がる可能性があります。
しかし、いきなりマインドを切り替えるのは難しい場合もあるでしょう。
断られることが前提というマインドに少しずつ切り替えて、自分のメンタルを守ってみてください。
同じ作業の繰り返しがきついと感じたとき
単調作業ばかりできつく感じたときは、次のように工夫してみましょう。
- トークスクリプトの内容を見直す
- 1日の目標を設定し、達成した喜びを味わう
- テレアポに効果的な心理的テクニックを実践してみる
心理学を活用すると、テレアポ成功率を上げられる可能性があります。
たとえばドアインザフェイスは、難しい依頼をした後に、簡単な依頼をして受け入れてもらいやすいという効果があります。
また、トークスクリプトで新しい話し方を考えてみたり、心理学テクニックを勉強して実践してみたりするのもおすすめです。
テレアポが上達してモチベーションアップに繋がるでしょう。
このようにさまざまな工夫をすることで、退屈だと感じなくなります。
相手の態度や言葉にきついと感じたとき
心無い言葉や態度をとられて、きついと感じたらストレスを発散させる方法を見つけましょう。
きついと感じるとストレスは蓄積していくので、溜まる前に発散することが大切です。
なお、1件ずつ理由を考えてしまう人は業務の効率が下がるので要注意です。
「この人なら話を聞いてもらえる」「アポイントを絶対に獲得したい」と過度な期待をしてしまった際に、ひどい態度をとられると落ち込んでしまうでしょう。
クレーム気質の相手と繋がった際は、こういう人とはご縁がなかったと考え、次の架電に切り替えることが大切です。
また、きつい態度をとられて言葉に詰まってしまう人は、相手に合わせてトークスクリプトを用意するのも良いでしょう。
きつく言われた際の対応を決めておくだけで、戸惑わずに淡々と受け流せるようになります。
なお、相手の態度や言葉を気にしすぎてしまい、業務を続けるのは辛いと感じたら、仕事から一定期間離れてみることも良いでしょう。
ノルマのプレッシャーできついと感じたとき
アポイント獲得がうまくいかずに、ノルマのプレッシャーによるストレスを抱えている人は、次のようなテレアポが上手い人の真似をするのがおすすめです。
- 説明がわかりやすい
- 相手に合わせて話し方を変えている
- 架電前にリサーチをしている
- 架電件数が多い
自分のトークを録音して聴き返し改善していくのも、テレアポ成功率を高められるでしょう。
また、ノルマ達成のために勉強や努力を惜しまずに続けていくうちに、辛く感じる場面も少なくなるかもしれません。
ノルマを達成する成功体験を積み重ねていくことで、自信にも繋がります。
ノルマのプレッシャーがきついと感じたら、アポイント獲得率を高めることを目標に業務をこなすのも効果的です。
テレアポを続けるメリットはある?
テレアポを続けるメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 給料が高い
- 服装や髪型が自由
- 良い言葉遣いが身につく
それぞれ解説していくので、テレアポがきつくて悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
給料が高い
会社によって、固定給の他にインセンティブが支払われる場合があります。
テレアポは仕事内容によってきついと感じることがあるため、離職率も高く人手不足の会社も多いでしょう。
その分会社が設定しているノルマを達成することで、インセンティブで高収入を目指せればモチベーションも上がります。
高収入を目指したい人は、うまくストレス管理して業務を続けていくと良いでしょう。
服装や髪型が自由
テレアポは電話のみで、相手と対面して話す機会はありません。
そのため、服装や髪形は自由で働ける会社が多い傾向です。
顧客と対面しない分、好きな髪色や服装でおしゃれをしたい人にとっては魅力的に感じるでしょう。
良い言葉遣いが身につく
テレアポは電話口の相手に、丁寧な言葉遣いで接する場合が大半です。
表情を伝えられない分、声色と言葉遣いを工夫しなければいけません。
初対面でも話を聞いてもらえるように、話し方を考えることも大切です。
また次のように、働きながら電話対応スキルがあがっていくので、社会にも役立つでしょう。
- 相手が電話に出たときの挨拶
- 丁寧な言葉遣い
- 商品やサービスへの切り出し方
- 自然な電話の切り方
社会に役立つビジネスマナーを身に着けたい人はテレアポがおすすめです。
まとめ:ストレスをうまく解消してやりがいを見つけよう
テレアポは断られることが当たり前という考えで、相手から何を言われても気持ちを切り替えていくことが大切です。
しかし、慣れるまでは話に応じてすらもらえないと、精神的に負担を感じる人もいるでしょう。
ぜひ本記事の対処法を参考にし、ストレスをうまく解消してテレアポの仕事にやりがいを見つけてください。