Webサイトやホームページを移行する方法や注意点について

ホームページの移行はSEOや集客・セキュリティなど、Webサイトの運営に大きな影響を与える作業です。手順を間違えるとサイトが表示されなくなる、検索順位が下がってしまうなどのリスクも伴います。

この記事ではホームページを移行する必要性やタイミング、具体的な手順や注意点などをわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して移行作業を進められるよう、丁寧に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ホームページを移行する必要性とは?

ホームページの移行は、Webサイトの成長や環境の変化に合わせて行う重要な作業です。ここでは、移行が必要となる主な理由を3つの視点から解説します。

  • SEOに影響を及ぼす
  • 集客やブランディングの成果を左右される
  • セキュリティにも影響がある

それぞれ詳しく見ていきます。

SEOに影響を及ぼす

SEOとは検索エンジン最適化のことで、検索結果で上位表示されるために重要な要素です。ホームページの移行は、SEOに大きな影響を与える可能性があります。

サーバー移転やドメイン変更を行う場合、適切に移行作業をしないと検索エンジンの評価が下がることも。

また、SSL化(Webサイトの通信を暗号化する技術)に対応していない場合、Googleなどの検索エンジンから「安全ではないサイト」と判断されます。これはWebサイト上にも表示されるため、ユーザーの離脱率は上がり、検索順位に悪影響が出ます。

SEOはWebサイトへのアクセス数を増やし、集客につなげるために欠かせません。そのため、SEOに悪影響を与えないよう、正しい手順でホームページの移行を行う必要があります。

集客やブランディングの成果を左右される

デザインや機能性が時代に合っていない、あるいは使い勝手が悪いとユーザーはすぐに離れ、集客やブランディングに影響を与えます。

例えば、スマホに対応していないサイトはモバイルユーザーのアクセスを妨げ、機会損失につながります。また、情報が整理されておらず、目的の情報にたどり着きにくいWebサイトはユーザーの不満を招く可能性も。

ホームページを移行するタイミングでデザインや機能を刷新し、UXを向上させることは、集客力やブランディングの強化となります。

セキュリティにも影響がある

Webサイトは常にサイバー攻撃の脅威にさらされています。古いシステムやソフトウェアを使用していると、セキュリティ上の脆弱性が存在しやすく、情報漏洩や改ざんなどの被害に遭うリスクが高まります。

例えば、サポートが終了したCMSやプラグインを使用していると、セキュリティパッチが適用されず、標的となるかもしれません。また、SSL未対応の場合、通信内容が傍受されるリスクもあります。

ホームページを移行する際には、最新のセキュリティ対策を施したシステムやソフトウェアを導入し、セキュリティリスクを低減することが重要です。Webサイトの安全性を確保し、ユーザーの信頼を守ることにつながります。

ホームページの移行を検討するタイミング

Webサイトの成長や環境の変化に合わせて検討する必要があります。ここでは、具体的な移行のタイミングを3つのケースに分けて解説します。

  • サーバーを移行する場合
  • ドメインを変更する場合
  • SSL化に対応する場合

詳しく見ていきましょう。

サーバーを移行する場合

Webサイトの規模が大きくなり、アクセス数が増加すると、現在のサーバーでは容量や性能が不足する場合があります。

サーバーの容量不足はWebサイトの表示速度低下やアクセス障害を引き起こし、ユーザー離れにつながる可能性も。また、古いサーバーはセキュリティ面での脆弱性も懸念されます。

以下のような場合は、サーバーの移行を検討するタイミングといえるでしょう。

  • Webサイトの表示速度が遅いため改善したい
  • 容量が不足している、または近い将来不足する見込みがある
  • サーバーのセキュリティ対策に不安がある
  • より高性能なサーバー環境に移行したい
  • 現在のサーバーの契約期間が終了する

ドメインを変更する場合

ドメイン名はURLの一部であり、いわばWebサイトの住所のようなものです。現在のドメイン名が覚えにくかったり、ブランドイメージに合っていなかったりする場合は、変更を検討する価値があります。

ただし、現在のドメインである程度集客できている場合、変更すると検索順位がリセットされます。ドメイン変更はSEOや集客に大きく影響するため、慎重さが求められます。

SSL化に対応する場合

SSL化(HTTPS化)は、Webサイトとブラウザ間の通信を暗号化し、セキュリティを強化する技術です。SSL化されていないWebサイトはブラウザに「保護されていない通信」と警告が表示されるようになり、ユーザーの信頼を失う可能性もあります。

以下のような場合は、SSL化への対応を検討しましょう。

  • Webサイトで個人情報やクレジットカード情報を取り扱う
  • Webサイトのセキュリティを強化してユーザーの信頼性を高めたい

SSL化に対応する際はSSL証明書の選定や導入作業、サイトの内部リンクのHTTPS化、混在コンテンツの解消など、多岐にわたる作業が必要です。

Webサイトやホームページの移行方法

Webサイトやホームページの移行は、慎重に進める必要があります。ここでは、一般的な移行手順を6つのステップに分けて解説します。

  1. 新旧サーバーどちらも1か月並行して契約する
  2. 新しいサーバーを契約する
  3. 新しいサーバーへのドメイン追加
  4. データを移行する
  5. 旧サーバーからのファイルをダウンロードする
  6. データを移行した後の作業

それぞれ詳しく見ていきます。

1.新旧サーバーどちらも1ヶ月並行して契約する

Webサイトが表示されなくなる期間を最小限に抑えるため、新旧サーバーを1ヶ月間並行しての契約がおすすめです。

この期間に、新しいサーバーへのデータ移行や設定変更など、必要な作業を完了させます。また、移行後に問題が発生した場合でも旧サーバーに切り戻せるため、安心です。

並行契約期間中は旧サーバーでWebサイトを公開しながら、新しいサーバーでテスト環境を構築し、動作確認を行うことが可能です。移行後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな移行を実現できます。

ただし、サーバーの並行運用にはコストがかかるため、予算面での考慮も必要です。移行のスケジュールや規模、リスクを総合的に判断し、並行運用期間の長さを決定しましょう。

2.新しいサーバーを契約する

自社のニーズに合ったサーバースペックや価格、サポート体制などを十分に比較検討することが大切です。CPUやメモリ、ストレージ容量といったハードウェア面の性能だけでなく、セキュリティ対策やバックアップ機能なども確認しましょう。

契約の際はサーバー初期設定やサイト公開までの手順、移行サポートの有無などについても把握しておきます。トラブル発生時の対応方法や、サポート体制の充実度も重要なポイントです。

さらに、新サーバーの運用コストを見積もり、予算内に収まるか見極めておくことも欠かせません。長期的な運用を見据え、コストパフォーマンスの高いサーバーを選ぶよう心がけましょう。

3.新しいサーバーへのドメイン追加

新しいサーバーを契約したら、次にWebサイトのドメインを新しいサーバーに紐づける作業を行います。この作業は、ドメインの管理画面からネームサーバーと呼ばれる設定を変更することで完了します。

ネームサーバーはドメイン名とIPアドレスを結びつける役割を担っており、Webサイトの表示に欠かせない情報です。新しいサーバーのネームサーバー情報を、ドメイン管理画面で設定することで、Webサイトが新しいサーバーを参照するようになります。

ネームサーバーの設定変更後、反映されるまで時間がかかる場合があります。通常は数時間から最大で72時間程度かかりますので、焦らずに待ちましょう。

4.データを移行する

HTMLファイルやCSSファイル、画像や動画などのコンテンツ、データベースのデータなどを漏れなく移行することが重要です。移行の方法は手動でファイルをコピーする方法や、FTPツールを使用する方法などがあります。データ量が多い場合は自動化ツールの活用で、効率的に移行を進められるでしょう。

CMSを利用している場合は、データ移行ツールやプラグインを使うことで、コンテンツやデータベースの移行を簡単に行えます。ただし、CMSのバージョンや拡張機能の互換性にも注意が必要です。

データ移行の際は移行元と移行先のデータを入念に比較し、欠損や不整合がないことを確認してください。

5.旧サーバーからのファイルをダウンロードする

データ移行後も、念のため旧サーバーからWebサイトのファイルをダウンロードしてバックアップを取ってください。万が一、移行後に問題が発生した場合も、バックアップがあれば復旧できます。

バックアップは、FTPソフトやサーバー会社が提供する機能などを利用して取得できます。バックアップするデータにはWebサイトのファイルだけでなく、データベースも含まれるため、忘れずに取ることが大切です。

取得の際は、ファイル名やディレクトリ構造を正確に把握しておくことが重要です。また、バックアップデータは、外部ストレージやクラウドサービスなど、安全な場所に保管しましょう。

6.データを移行した後の作業

データ移行後は、新サーバー上でサイトが正常に表示・機能するかを入念にチェックすることが重要です。全ページにわたってリンク切れや表示崩れ、機能の不具合はないか確認を行います。

特にフォームの送信機能やデータベースとの連携など、動的な処理が絡む部分は注意が必要です。実際にフォームを送信してみたり、データを更新してみたりと、実運用を想定したテストの実施がおすすめです。

また、サイトの表示速度にも留意しましょう。新サーバーの性能によっては、表示速度が低下する場合があります。ページの読み込み時間を計測し、必要に応じた最適化が大切です。

移行後のチェックと微調整には一定の時間を要しますが、ユーザーの利便性とサイトの健全性を保つために、丁寧に作業を進めることが肝要です。

Webサイトやホームページ移行の際の注意点

事前に準備しておくことでトラブルを未然に防ぎ、移行をスムーズに進められます。ここでは、移行前に確認しておくべき注意点について解説します。

  • 移行前の状態を確認しておく
  • 移行先のサーバースペックを比較・確認する
  • 不要な契約は忘れず解約する

それぞれ詳しく見ていきます。

移行前の状態を確認しておく

具体的には以下の項目をチェックします。

ドメイン情報などドメインの登録情報(Whois情報)やネームサーバー設定
サーバーやFTPサーバーの種類や契約プラン、FTP情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード)など
ファイル構成ファイルの種類(HTMLやCSS・画像ファイルなど)やディレクトリ構造
データベース情報データベースの種類(MySQL、PostgreSQLなど)やパスワード

これらの情報を事前に整理しておくことで、移行作業をスムーズに進められ、トラブル発生時の対応も円滑になります。

移行先のサーバースペックを比較・確認する

現在のWebサイトの規模やアクセス数、将来的な拡張性などを考慮し、適切なスペックのサーバーを選びましょう。

具体的には以下の項目を比較検討します。

ディスク容量ファイルやデータベースを保存するために必要な容量
転送量アクセス数に応じた必要な転送量
CPU処理速度に影響するCPUの性能
※動的なコンテンツが多いWebサイトでは高性能なCPUが必要
メモリ同時アクセス数や処理能力に影響するメモリの容量
データベース種類やバージョンを確認※WordPressなどのCMSを使用している場合は対応しているデータベースの種類を確認
セキュリティ対策セキュリティ対策の有無や種類
バックアップ機能バックアップ機能の有無や頻度を確認

費用面だけでなく、総合的な観点から最適なサーバーを選定しましょう。

不要な契約は忘れず解約する

ホームページの移行が完了したら、旧サーバーの解約を忘れずに。不要な契約を放置していると、無駄な料金が発生してしまいます。

旧サーバーの解約手順は、契約しているサービスプロバイダーによって異なります。コントロールパネルから解約できることもあれば、メールや電話での手続きが必要な場合も。解約方法を事前に確認し、適切な手順で行ってください。

また、ドメインの契約が旧サーバー会社で行われている場合は、ドメインの管理も移行する必要があります。ドメインの移管手続きを済ませてから旧サーバーを解約しましょう。

まとめ:ホームページの移行に不安な場合は制作会社へ依頼しよう

ホームページの移行はWebサイトの成長やセキュリティ対策・SEOなど、さまざまなメリットをもたらします。しかし、移行作業には専門的な知識や技術が必要となり、失敗するとWebサイトが表示されなくなり、データが消失するなどリスクも伴います。

もし移行作業に不安がある場合は、Webサイト制作会社への依頼を検討しましょう。プロの制作会社であれば、スムーズかつ安全な移行作業を実現できます。

また、移行後のWebサイトの運用や保守・SEOなどもサポートしてくれるため、安心してWebサイトを運営できます。