倉庫の保管スペースを有効活用する7つの方法!目指せ無駄ゼロ

「倉庫の保管スペースが足りなくなってきた。もっと省スペースで保管できないだろうか」

このような課題をお持ちではないでしょうか?

効率的に収納できれば、預ける量が増やせるだけなく保管料も減り、費用を削減できます。

一方で、具体的にどのように保管効率を上げれば良いか、わからない方も多いでしょう。

そこで今回は、保管スペースを有効活用する方法から無駄スペースの見つけ方など、保管効率の高め方を解説しています。

自社の保管スペースを見直す機会になるため、ぜひ最後までご覧ください。

倉庫の保管スペースを有効活用する7つの方法

保管スペースを有効活用するために、実施すべき内容は以下の7つです。

  1. 倉庫内の整理整頓、5Sの徹底
  2. フリーロケーションの導入
  3. 商品棚の設置スペース活用
  4. 梱包材などの見直し
  5. 適正な在庫数管理
  6. システム連消えによる業務効率化
  7. 入出庫時のレイアウト最適化

小さな改善も含まれますが、1つ1つの積み重ねが保管スペースの有効活用に繋がります。

さらに保管効率の見直しと合わせて、業務の効率化にも繋がる内容のため、それぞれ対応していきましょう。

1.倉庫内の整理整頓、5Sの徹底

倉庫内の保管効率を上げるために、最初にすることは整理整頓です。

商品の整理整頓ができていなければ、過剰な在庫を抱えたり余計な空きスペースを生んだりする可能性があります。

整理整頓をするコツはいつ・誰が・どこを・どのように整理するのかを事前に決めておくことです。

5S活動にならい定期的に倉庫内を管理しておくことで、不要な在庫を抱え余分な保管料を払うリスクも少なくなります。

関連記事:貸倉庫の費用相場は?料金を抑えて利用するポイントを解説

2.フリーロケーションの導入

ロケーションとは倉庫の保管場所を意味しており、2種類に分かれます。

  1. 固定ロケーション:あらかじめ保管する商品の場所が決まっている
  2. フリーロケーション:借りている区間内であればどこでも保管可能

固定ロケーションの場合、商品Aが無くなった際、在庫が再入庫するまでスペースを開けておかなければなりません。

一方フリーロケーションであれば、商品Aのスペースに商品Bを保管できます。配置を柔軟に変更することで、余計なスペースを無くせます。

ただし場所が頻繁に変わるので、合わせて在庫管理システムの導入を検討しましょう。

3.商品棚の設置スペース活用

保管スペースを有効活用するために、商品棚が欠かせません。

保管場所の借り方は、個数単位とスペース単位に分かれますが、商品棚はスペース単位で借りる際に有効です。

パレット単位で借りた場合、平面スペースに限りがあるため、高さを利用することで保管効率が上がります。

ただし一概に、商品棚があれば良いわけではありません。

それぞれ特性が異なるため、自社で扱う商品に合わせた商品棚が導入されているか調べておきましょう。

4.梱包材などの見直し

商品棚のサイズに合った材料や大きさの梱包材を使うことで、空間も活用できます。

仮に商品棚内寸が1立方mの場合、70立方cmの箱で保管すると縦・横・奥行きそれぞれ30cmずつ余らせてしまいます。

入庫した商品をそのまま商品棚に保管すると、余分なスペースを生んでいる可能性があります。

手間はかかりますが、商品棚に応じた保管箱に入れ替えて利用することも検討しましょう。

5.適正な在庫数管理

適正な在庫数を維持することで、余計な保管場所を借りずに済みます。

過剰在庫を抱える企業もありますがその分、広いスペースが必要になり保管料も高くなります。

適切な在庫を見極めるポイントは2つ。

  1. 商品の販売傾向を把握すること
  2. 在庫管理システムを活用すること

商品が毎週、毎月どの程度売れるか傾向を確認し、システムから在庫数を照らして見れば、適正な在庫管理が可能です。

6.システム連携による業務効率化

在庫数や保管場所などを管理するには、システム導入は欠かせません。

物流管理システム(WMS)を利用すれば、在庫数、個数やサイズ、種類、入荷日時、出荷予定日、ステータス、保管場所など幅広い情報を管理できます。

一方でシステム利用料が発生するため、数量が多い企業におすすめです。

また、システム利用料は管理項目の数により料金が変動する可能性があります。

7.入出庫時のレイアウト最適化

保管スペースを有効活用するには、倉庫のレイアウトも意識しましょう。

保管効率を追求すると、スペースいっぱいまで箱を詰めてしまいがち。

しかし限界まで使ってしまうと、ピッキングなどの作業がしにくくなります。

そのため、保管効率は作業効率とのバランスが重要です。

ピッキング時の通路を用意するなど、作業効率が落ちないよう合わせて検討しましょう。

倉庫の保管効率性を把握する方法

保管スペースが有効に活用できているかを知るには、効率性を計算する方法があります。

保管効率は物流管理指標の1つで、使用しているスペースと理論上のスペースを比較し効率性を測ることができます。

では、具体的にどのように確認するかを見ていきましょう。

1.理論上の保管スペースを算出

初めに理論上どの程度スペースを使っているか計算しましょう。

消費されるスペースは商品の保管方法やラックにより異なるため、それぞれ適した方法で算出しなければなりません。

一例として、以下の条件における消費スペースを計算します。

ラックのサイズ縦:2m 横:3m
収納パレット数4つ
通路幅2m
1ラックあたりの消費スペース高さ(2m)×横幅(3m+2m÷2)=8平方m
1パレットあたりの消費スペースラックの消費スペース(8平方m)÷パレットの数(4つ)=2平方m

通路幅を半分にしている理由は、ラックが並行に並んでおり、1つの通路から両サイドに収納することを想定しているためです。

片側だけを利用する場合は半分にする必要はないため、状況に応じて計算式を変更してください。

2.理論値と実際のスペースロスとの差分を比較

理論上のスペースと、実際に使われているスペースを比較しましょう。

理論値はラックに最も適切に収納できるスペースを計算しているため、「実際値>理論値」となることが多いです。

先ほどの例でいえば、収納する箱を統一することで収納パレットを4つ使わず済む可能性があります。

倉庫の保管効率見抜く3つのチェックポイント

保管スペースに応じて商品を管理しなければ、無駄が生じてしまいます。

保管効率を高めるために以下の3つの観点をチェックしましょう。

  1. 平面スペースの活用
  2. 空間(高さ)の活用
  3. 梱包サイズ違いの損失 

いずれかに該当した場合、有効活用できる可能性があります。

チェックポイントの特徴をみていきましょう。

1.平面のスペースの確保

平面のスペースが無駄になっていないか確認しましょう。

保管効率は作業効率とのバランスが大事です。

商品を取り出すため通路として用意したスペースが、余分な空間になっていることも。

例えば、出荷頻度が低い商品を手前に配置してしまい、人が通過するだけになっている通路が該当します。

このような場合、出荷頻度の少ない商品は奥に寄せて、壁際であれば通路に商品を置いても邪魔になりません。

2.空間(高さ)の活用

次は空間を立体的に使えないか検討しましょう。

保管場所の天井にスペースがある場合は、商品棚の活用が有効。荷箱を積み上げる方法もありますが、落下や荷崩れのリスクが高いです。

なお商品棚は、機械で荷下ろしするものや、人が上がれるものなどさまざまです。

種類が多いので商品の特徴にあったものを選ぶのがポイントです。

3.梱包サイズ違いの損失

保管スペースに大小異なる箱を置いてしまうことで、無駄なスペースが空くことがあります。

特に同じジャンルの商品をまとめて保管する際、サイズまで考慮できず空きスペースを生むことが多いです。

箱の向きを変える、サイズを変えるなど、バランスよく保管できる方法を探しましょう。

倉庫の保管効率を上げる対策6選

倉庫を有効活用するためには、平面と高さのどちらも活用することが大切です。

保管効率を高める対策は6つあります。

  1. 棚ごとスライドできる移動ラック
  2. 階段下を利用した積層ラック
  3. 高さいっぱいまで積み上げ可能な高層ラック
  4. 高層ラックとパレットを組み合わせたパレットラック
  5. 自重で物の出し入れ可能なプッシュバック式ラック
  6. クレーン利用による入出庫が可能な自動倉庫

自社の商品にあった設備を選べば、無駄なスペースなく倉庫が活用できますので、それぞれの特徴を抑えましょう。

1.棚ごとスライドできる移動ラック

台車またはレールに商品棚が設置されており、棚をスライドできるタイプです。

通常のラックは固定式で商品を取り出すため、通路スペースを確保しなければなりません。

一方で移動ラックは通路幅が1列分あれば個別に棚を移動できるため、設置面積の削減や保管効率が向上します。

なお移動ラックは手でスライドさせる手動式と、重いもの棚を動かすハンドル式、ボタン操作の電動式があります。

2.階段下を利用した積層ラック

階段を併設し1階・2階それぞれに保管スペースのある商品棚です。

2階を作ることで同じ延床面積でも、1階だけに比べて2倍程度保管量を増やせます。

高層ラックのように天井までの高さがないので、特殊な機械を操作する必要がありません。

そのため、誰でも入出庫作業ができることがメリットです。

3.天井近くまで積み上げ可能な高層ラック

倉庫の天井まで空間を最大限活用できる商品棚です。

多品種かつ小さめの商品を、個別に保管すると管理が大変です。

そのような場合、高層ラックを使えば1つの棚にまとめることで管理の手間が省けます。

ただし、高い位置に保管した商品を入出庫する際はフォークリフトの利用が必須であり、訓練を受けたスタッフしか扱えません。

またラックは積載荷重に制限があり、重いものは置けないことにも注意しましょう。

4.高層ラックとパレットを組み合わせたパレットラック

高層ラックの耐久性を強化し、パレット単位で保管できるタイプです。

重い商品や、パレット単位で管理したい場合に向いています。

パレットのサイズは規格化されており、組み立てや分解も容易な構造になっているため、比較的導入しやすいです。

一方で、パレットを扱うにはフォークリフトを動かす必要がある点は注意しましょう。

5.自重でものの出し入れ可能なプッシュバック式ラック

キャスター付きの棚にパレットを載せて保管する商品棚です。

通路側からパレットを搬入できるため、片側だけ通路を作れば良いのがメリットです。

奥行きを使えるため保管量が多く、キャスターがあるので手前のパレットを使い切れば、奥から自動でスライドしてきます。

ただし同じ面から商品を入出庫するため、商品は「先入れ後出し」になることに注意しましょう。

電気で動かしていないので、停電時も稼働し停止するリスクがないほか、電気代のイニシャルコストも削減できます。

6.クレーン利用による入出庫が可能な自動倉庫

入庫から保管、出庫までの作業全てを機械で管理する倉庫です。

ステッカークレーンなどを操作し商品の出し入れを行うため、入出庫に必要な通路が大幅に削減できます。

クレーンは倉庫全体に届くように設計されており、倉庫面積をフル活用できます。

また特殊な操作を必要としないことや、ピッキング誤りを起こすこともありません。

全て自動で管理できる分保管効率は高い一方で、利用料金もその分高い傾向のため、どこまで自社に必要か検討しましょう。

まとめ:倉庫を有効活用するには事前確認がポイント

倉庫を有効活用するには、最初に整理整頓をし無駄なスペースがないか、適切な在庫数かを知ることが大切です。

その際システム連携している倉庫であれば、在庫数や商品の配置などを記録し効率的に管理できます。

うまく活用できていないスペースは、平面と立体(高さ)の両方で保管効率を高められないかチェックしましょう。

高層ラックなど商品の預け方に応じた設備を使えば、保管効率はもちろん業務の効率化にも繋がるためぜひ検討してください。