テレアポをする際に、1時間に何件かけるべきか悩む人も多いでしょう。
テレアポで成功するには、ただ件数をこなすのではなく、トーク内容や架電する時間帯も工夫しなければいけません。
この記事では、テレアポで1時間にかける架電件数の目安を紹介します。
また、テレアポの成功率を上げるコツもあわせて解説していくので、成果を出したい方はぜひ参考にしてみてください。
テレアポで1時間にかける架電件数の目安
ここでは、テレアポで1時間にかける架電件数の目安について解説します。
- 1時間あたり10件以上を目安に架電する
- 架電件数を増やしすぎると対応の質が下がる
詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
1時間あたり10件以上を目安に架電する
テレアポにおける架電件数は、1時間あたり10件以上を目安にしましょう。
最低でも10件、なるべく12〜15件を目安に架電するのが理想です。1架電あたり4~5分とした場合、1日4時間の稼働の場合は45〜60件程度になります。
架電件数を増やしすぎると対応の質が下がる
テレアポの成功率を上げるには、多くの架電をこなしていくことが大切です。しかし、件数を増やしすぎるとかえって対応の質が下がります。
例えば、1時間に20件以上を目安にしてしまうと、とにかく早く作業をこなさなければいけません。件数に追われる分、1件あたりに話す時間が足りなくなり、アポイント獲得に繋がらない可能性も。
また、体力の消耗も激しくなり、負担が大きくなります。1時間あたりの架電件数に届かないと、ストレスが募ってテレアポがきついと感じてしまうでしょう。
離職率を上げかねないため、架電件数だけにこだわらずに、トークの内容や質も重視することが大切です。
テレアポの成功率を上げるコツ
テレアポの成功率を上げるなら、以下のポイントをおさえておきましょう。
- テレアポが成功しやすい時間帯を狙う
- 行動目標を立てる
- リスト管理を徹底する
- トークスクリプトの内容を見直す
- 架電前にもアプローチしておく
- 相手に期待しすぎない
- オートコールシステムを導入する
成果を出すために、ぜひチェックしてみてください。
テレアポが成功しやすい時間帯を狙う
特に、BtoB向けのテレアポでは、担当者に繋がる時間帯に架電する必要があります。
業種ごとに繋がりやすい時間帯は異なるため、事前にリサーチしておくことも大切です。一般的な企業であれば、出社前や昼休憩以外は繋がりやすい傾向があります。外勤の場合も朝は職場にいるケースが多いため、午前中を狙えば繋がりやすいでしょう。
しかし、飲食店の場合は、ランチの時間帯が一番忙しいため、架電は避けるのが無難です。事前にリサーチしておいた繋がりやすい時間帯に架電することで、アポイントの獲得率アップに繋がるでしょう。
関連記事:20時以降のテレアポはマナー違反?適切な時間帯を解説
行動目標を立てる
行動目標とは、最終的な目標を達成するために必要な行動のことを指します。目標から逆算して、どのようにすれば目標を達成できるかを考える必要があります。
そのためには、まず自分のテレアポのアポ率を知ることが大切です。アポ率は、アポ成功件数÷電話をかけた件数で分かります。アポ率に合わせて、目標のアポイント獲得までにどのくらいの架電が必要かを計算しましょう。
さらに、架電件数にあわせてどのくらいの時間が必要かというところまで、行動目標に落とし込むことが大切です。BtoBの場合は1時間かけて15~20件コールをかけるなど、行動目標を立てることで最終目標達成により近づけます。
リスト管理を徹底する
トークスクリプトを用意していても、架電先の企業にニーズが無ければいくら売り込んでも成約に結び付く確率は低いです。
そのため、自社の商品やサービスとニーズが合いそうな企業をリストアップすることで、テレアポの成功率を上げられるでしょう。架電リストを集める方法は、以下の通り。
- 企業のWebサイトから集める
- ポータルサイトを使う
- 過去に名刺交換した企業から集める
- リスト会社から購入する
- SNSで検索する
リストを作成する際は、社名や電話番号、担当者名など、アポ取りに必要な情報を記載しておくことも重要です。また、定期的に最新データに更新しておけば、適切なタイミングのアプローチも可能になります。
このように、リスト管理を徹底していくことで、テレアポの最終目標に近づけるでしょう。
トークスクリプトの内容を見直す
テレアポが上手い人の特徴や違和感を感じるトークなど、実際に企業にテレアポして良い部分悪い部分を見極めましょう。良い部分や改善する部分があれば、トークスクリプトに反映させることで質の高いトークを目指せます。
このように、共通で利用しているトークスクリプトの内容を定期的に改善していけば、架電する担当者全員のテレアポの成功率が上がるでしょう。
架電前にもアプローチをしておく
接点がある会社とそうでない会社では、テレアポの成功率には大きく差が出るため、事前に接点を作ることが大切です。
企業のメールアドレスを把握している場合は、架電前に挨拶文や資料を送付しておくと好印象を抱かれて、成功率アップに繋がります。また、テレアポに対応してもらうために、メールで空いている日時などを確認しておくのも良いでしょう。
相手に期待しすぎない
テレアポでは、実際に商品やサービスを求めている企業に話せる確率は低く、大半は関心をもたれることなく断られます。
自社の商品に自信があり、相手に良さを分かってもらえると過度に期待をもつと、かえって相手に悪い印象を持たれる可能性があります。
時には冷たい一言で断られることもあるため、自信をなくし精神的に負担がかからないようにするためにも、テレアポをかける際は過度な期待はしないように気を付けましょう。
オートコールシステムを導入する
「顧客になかなか繋がらない」「行動目標を達成したいけど人手が不足している」という問題を抱えている企業は、コールシステムを導入してテレアポ成功率を上げる方法もおすすめです。
オートコールシステムとは、事前に録音した音声ガイドやメッセージを指定したリスト先に自動発信・架電するシステムのこと。テレアポ業務を効率化させるために有効な方法で、架電メインのテレアポの場合は、1日に必要なコール件数の目標を達成しやすくなります。
架電する側だけでなく、受け手の企業の負担軽減にも繋がるため、テレアポの業務を効率よく行いたい場合は、検討すると良いでしょう。
テレアポの成功率を上げるトークのコツ
テレアポの成功率を上げるコツは以下の通りです。
- 明るいトーンで聞こえやすい声を心がける
- なるべく必要な事だけを伝える
- クエスチョンを使い分けて興味・関心を誘う
- 導入事例を伝えて具体的なイメージをしてもらう
- 録音して自分のトークを確認する
ぜひコツをおさえてテレアポの成功率アップを目指しましょう。
明るいトーンで聞こえやすい声を心がける
BtoB向けにテレアポする場合は、少し落ち着いたトーンで話すのがおすすめです。無理にハキハキした話し方をすると、不自然なトーンになる可能性があります。
また、話すテンポはゆっくりの方が、相手に内容が伝わりやすいでしょう。電話の相手に警戒されないために、どれくらいのトーンで話すと良い印象を与えるか意識してみましょう。
なるべく必要な事だけを伝える
自社の製品やサービスを知ってもらうことは大切です。しかし、相手から聞かれていない内容も一方的に話してしまうと、相手は会話についてこられなくなります。そのため、商品やサービスの良さが分からず、断られて成功率が下がってしまいます。
アポを獲得することばかりに夢中になると、相手は売り込まれている感を強く感じる可能性が高いです。トークをする時は、相手の情報も聞き出して寄り添う姿勢を見せることで、こちらの伝えたいことも相手に聴いてもらえるようになります。
特に接点のない企業に声をかける場合は、まずはサービスに関心を持ってもらうように、相手の話も聞くことが大切です。押し売り感を出ないように気を付け、相手が知りたいことだけ伝えれば、自然と成功率が上がることに繋がります。
クエスチョンを使い分けて興味・関心を誘う
質問の仕方によってテレアポの成功率が向上します。クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを使い分けることで、相手を誘導することができます。
- クローズドクエスチョン:2択や3択など回答が限られている質問方法
- オープンクエスチョン:相手が回答する範囲に制限がない質問方法
オープンクエスチョンでは、相手について詳しくヒアリングできますが、会話の幅が広がりすぎて目的と反れてしまう可能性があります。そのため、クローズドクエスチョンもバランスよく活用すれば、相手が回答を考える負担も軽減できます。
オープンクエスチョンよりもクローズドクエスチョンを多く活用し、相手を答えに誘導して迷わせないようにすることで、アポイント獲得に繋がるでしょう。
導入事例を伝えて具体的なイメージをしてもらう
BtoB向けの場合は、他社の事例に関心をもってもらいやすい傾向があるため、具体的な成功事例や取り組みなどがあれば、積極的に伝えましょう。他社に実績があると信頼度アップにも繋がり、「うちも一度話を聞いてみたい…」と思ってもらえるチャンスです。
また、企業名の他に事例を多く紹介するだけでも、自社の商品やサービスはさまざまな場面で使われていると相手に伝わるでしょう。特に、架電先の相手と似ている業界や業種の事例であるほど、成功率は上がります。
録音して自分のトークを確認する
相手と話している間は、自分のトークを客観視できないため、後から聴き返して良かった点や改善点などをまとめましょう。
トークスクリプトを活用するロープレの場合は相手が必要ですが、録音の場合は自分だけで見直せるため、手軽にトークの改善を図れるおすすめの方法です。
また、トークが上手い人が身近にいる場合は、自分のトークと何が違うのか比較してみると良いでしょう。効果的なものは積極的に取り入れて自分のものにすることで、相手に話が伝わりやすくなり、アポイント獲得率アップに繋がります。
テレアポに関するよくある質問
ここでは、テレアポに関するよくある質問を紹介します。
- テレアポを100件かけるなら何時間くらい?
- テレアポの平均架電数は?
- テレアポで成功する確率は?
同じ疑問を抱えている方は、事前にチェックして疑問を解消しておきましょう。
テレアポを100件かけるなら何時間くらい?
テレアポで100件かける場合は、1時間に12~15件かけた場合、約7~8時間稼働することで達成できます。ただし、休憩時間を含めると約7~8時間の稼働を1日でこなすのは難しいでしょう。
かといって、1件にかける電話の時間を極端に減らすと、テレアポの質が悪くなる可能性もあるため、量と質のバランスを考えることが大切です。
テレアポの平均架電数は?
テレアポでは、平均60件程度の架電を目安にしているケースが多いです。
これ以上増やすと十分な説明ができなくなり、アポイント獲得率の低下に繋がります。特にBtoBの場合は1日4時間、60件くらいのペースが適しています。
テレアポで成功する確率は?
テレアポで成功する確率は、1%前後が最も多く、トークが上手い人でも2~5%程度と低めの傾向があります。BtoBのテレアポの場合は、1%未満になる場合もあり、100件かけて1件成功すれば高いほうだと言うことになります。
テレアポ自体に良い印象を持っている企業は少ないため、そもそもアポイント獲得率は低いです。特にBtoBは、決裁権を持っていない担当者に繋がることが多く、営業電話は断るように教育されている企業も多くあります。
そのため、担当者に繋がる時間帯や興味・関心を持ってもらうようなトークを繰り広げるなど、さまざまな工夫が必要です。
まとめ:テレアポは1時間10件以上が目安!リストや目標管理を徹底して成功率アップを目指そう
テレアポでは、1時間12〜15件を目安に架電するケースが多いです。なお、架電件数は多ければいいというわけではなく、量と質のバランスが大切です。
リスト管理やトークスクリプトの内容を見直すなどの工夫をして、相手の興味や関心を誘うことで、テレアポの成功率アップに繋がります。ぜひ本記事のテレアポの成功率を上げるコツを参考に、アポイント獲得の向上を目指しましょう。