見やすいWebサイトやホームページ制作のポイント8選

Webサイトやホームページは、企業や団体の顔となる重要な存在です。見やすく分かりやすいデザインは、ユーザーの利便性を高め、良い印象を与えられます。

一方で、見づらいデザインのサイトはユーザーに不快感を与え、離脱率の上昇や販売機会の損失につながるでしょう。

そのため、Webサイトやホームページを制作する際は、見やすさを最優先に意識することが大切です。

本記事では、見やすいWebサイトやホームページを作成するための8つのポイントを解説します。デザインや構成・コンテンツの工夫など、今すぐ実践できる具体的な方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

見やすいWebサイトやホームページの特徴とは?

ユーザーにとって快適で使いやすく、目的の情報にスムーズにたどり着ける特徴があります。具体的には、以下のような点が挙げられます。

情報の整理と分かりやすい構成過不足なく必要な情報がすぐに見つかる
情報が論理的に整理されている
明確なナビゲーションメニューやリンクが分かりやすくユーザーが迷わない
シンプルで見やすいデザイン余白を効果的に使う
見やすい配色や読みやすいフォント
読みやすい文章とコンテンツ簡潔で分かりやすい文章
適切な見出しと段落構成
画像や動画の活用
高速な表示速度ストレスなく閲覧できる
SEOにも有利

これらの特徴を備えたWebサイトやホームページは、ユーザーにとって使いやすく、ストレスを与えません。結果としてユーザーの滞在時間が長くなり、目的の行動(問い合わせ、購入、資料請求など)を促しやすくなります。

見やすいWebサイトやホームページのポイント8選

ユーザーに好まれ、情報が伝わりやすいWebサイトやホームページには、おもに8つのポイントがあります。

  • Webサイトやホームページの設計を意識する
  • 競合サイトを調査して差別化を図る
  • ファーストビューを意識する
  • 見やすいフォントに調整する
  • コントラストを統一する
  • 適度に画像を使う
  • ボタンを効果的に活用する
  • スマホやタブレット表示にも対応する

それぞれ詳しく見ていきます。

Webサイトやホームページの設計を意識する

ただ情報を羅列するだけでは、ユーザーにとって使いにくいものになります。ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるよう、Webサイト全体の設計を意識しましょう。

具体的には、以下のような点に注意します。

  • メインメニューやサブメニューの配置を適切に決める
  • ページ間のリンク構造を論理的に設計
  • 重要な情報を目立つ場所に配置
  • 関連性のある情報をグループ化して提示

また、サイトマップの作成も見やすさ向上につながります。サイトマップはWebサイト全体の構成を可視化するものです。

トップページから各ページへのつながりを階層構造で表し、Webサイト全体像の把握に役立ちます。

競合サイトを調査して差別化を図る

競合サイトの分析を通して他企業はどのような戦略を取っているか、コンテンツや機能を提供しているか理解できます。

この分析を通じて、自社サイトが競合と比較して優れている点、改善が必要な点を明確にできます。競合がまだカバーしていないニッチな市場や、独自のアプローチを見つけ出すことも可能です。

競合サイトの調査では以下に着目しましょう。

  • デザインのトレンドや特徴
  • コンテンツの質や量、更新頻度
  • ユーザビリティや機能性
  • ターゲットユーザー層や訴求ポイント
  • SEOの状況

これらの分析で競合サイトの強みと弱みを把握し、自社サイトの差別化要素を特定できます。例えば、競合サイトのデザインが古く感じられる場合は、モダンで洗練されたデザインを採用することで差別化が図れます。

ファーストビューを意識する

ファーストビューとは、ユーザーがWebサイトにアクセスした際に、最初に目にする部分のことです。この部分でユーザーの興味を引ければ、サイト全体の閲覧率が向上します。そのため、ファーストビューのデザインにはとくに注力する必要があります。

効果的なファーストビューを作成するポイントは以下の通りです。

  • キャッチコピーやキャッチフレーズを工夫する
  • 製品やサービスの魅力が伝わるビジュアルの使用
  • サイトの目的や概要が一目でわかるようにする
  • 重要な情報やコールトゥアクション(CTA)を目立つ位置に配置
  • シンプルでクリーンなデザインを心がける

ファーストビューの最適化は、サイトの目的を達成するための第一歩です。ユーザーに強い印象を与え、サイトの価値を効果的にアピールしましょう。

見やすいフォントに調整する

適切なフォントの選択で、ユーザーがストレスなくコンテンツを読めます。見やすいフォントを選ぶポイントは以下の通りです。

  • 適度な大きさ(15~18px)に設定する
  • 行間(1.5~2em)を十分に取る
  • 背景色とのコントラストを考慮する

また、サイト全体で統一感のあるフォントを使用することも重要です。多くのフォントを混在させるとデザインが煩雑になり、見づらくなります。

2〜3種類のフォントに絞り、一貫性のある使い方を心がけましょう。

コントラストを統一する

コントラストとは、色の明るさや彩度の違いのことを指します。

Webサイトでは、背景色と文字色のコントラストを適切に設定することが大切です。コントラストが高すぎると目が疲れ、低すぎると文字が読みづらくなってしまいます。

適切なコントラストを保つポイントは以下の通りです。

  • 文字色と背景色の明度差を大きくする
  • 原色同士の組み合わせは避ける
  • 補色の組み合わせを活用する
  • グレースケールを基調にする
  • アクセシビリティに配慮する(視覚障害者にも見やすい配色)

さらに、サイト全体でコントラストを統一することも大切です。

ページによってコントラストが異なると、デザインの統一感が失われ、ユーザーに違和感を与えてしまいます。

適度に画像を使う

画像はWebサイトのコンテンツを補完し、視覚的な魅力を高めるために効果的です。しかし、過度に画像を使用するとページの読み込み速度が遅くなり、ユーザーの離脱につながる可能性があります。

画像を使用するポイントは以下の通りです。

  • 必要最小限の画像を使用する
  • 画像サイズを適切に圧縮する
  • 画像の代替テキストを設定する
  • 画像とテキストのバランスを考える
  • 装飾的な画像は控えめに使う

画像はあくまでも補助的な役割として使用し、テキストによる情報提供を中心に考えましょう。適度な画像の使用によりユーザーの理解を深め、サイトの魅力を高められます。

ボタンを効果的に活用する

ボタンは、ユーザーを目的のページへ促す要素です。効果的なボタンの活用は、コンバージョン率の向上やユーザーエクスペリエンスの改善につながります。

ボタンを効果的に活用するポイントは以下の通りです。

  • 目的や用途に応じてボタンの色や形状を変える
  • サイズを大きめに設定してタップしやすくする
  • 重要なボタンは目立つ位置に配置する
  • ボタンのラベルは簡潔で分かりやすい言葉を使う
  • ホバー効果を設定してインタラクティブ性を高める

ボタンは購入やお問い合わせ・資料請求など、重要なCTAに使われます。ユーザーが次に何をすべきかが一目でわかるよう、デザインとレイアウトに工夫を凝らすことが大切です。

スマホやタブレット表示にも対応する

Webサイトを制作する際は、デスクトップ表示だけでなく、モバイル表示にも十分に配慮する必要があります。

レスポンシブデザインを取り入れることで、ユーザーにとって見やすく使いやすいサイトを実現できます。レスポンシブデザインとは、画面サイズに合わせてレイアウトが自動的に調整されるデザインのことです。

対応する際は以下の点に注意しましょう。

  • タップしやすいレイアウトとUIを設計する
  • テキストサイズやフォントを調整する
  • 縦スクロールを中心とした設計にする

マルチデバイス時代に求められる、ユーザーフレンドリーなサイト設計を心がけましょう。

見やすい企業ホームページを参考にしよう

見やすいホームページを作るには、実際に成功している企業を参考にするとよいでしょう。

ここではデザイン性や機能性などの視点から、参考になるホームページを3つのカテゴリーに分けてご紹介します。

  • おしゃれで見やすいホームページ
  • シンプルで見やすいホームページ
  • 見やすい自治体のホームページ

それぞれ画像付きで解説します。

おしゃれで見やすいホームページ

https://www.kao.com/jp/

花王株式会社の公式サイトは、おしゃれでクリーンなデザインが特徴的です。

シンプルで清潔感のあるデザインで、直感的なナビゲーションによりユーザーが求める情報にすぐアクセスできます。

トップページには最新の製品情報やニュースが分かりやすく配置されています。

また、スクロールに合わせて表示されるアニメーションがサイトに動きを与え、飽きを感じさせません。各カテゴリも整然としており、ブランドイメージを効果的に伝えています。

自然や人物、製品などの写真やビジュアルが適度に使用されており、企業イメージを視覚的に訴求しています。

花王のWebサイトはデザイン性と機能性を兼ね備えた、見やすく美しいホームページの好例といえるでしょう。

関連記事:おしゃれなデザインが得意なWeb制作会社20選

シンプルで見やすいホームページ

https://www.tochigi-leather.co.jp/

栃木レザーのWebサイトは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインでありながら、製品の魅力を最大限に引き出すことに成功しています。

トップページには高品質なレザー製品の画像が大きく配置され、ブランドの魅力を強調しています。また、カテゴリー分けが明確で、製品情報や取扱店の検索が容易です。

情報が詰め込まれすぎずに余白を効果的に使うことで、高級感が漂い洗練された印象を与えます。また、背景の白と革製品の色が調和し、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

シンプルながらも洗練されたデザインは、他のECサイトやブランドサイトの参考になるでしょう。

見やすい自治体のホームページ

https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/

帯広市のホームページは誰にとっても見やすく、使いやすいデザインを心がけて作られています。情報量が多い自治体ホームページでありながら、すっきりとしたレイアウトと分かりやすいナビゲーションで、必要な情報にスムーズにアクセスできるデザインです。

メインビジュアルのスライドショーでは、帯広市の魅力的な風景やイベント情報を写真で見せることで、視覚的に訴えかけて興味を引きます。

トップページには主要な情報やサービスが分かりやすく配置されており、必要な情報に迅速にアクセス可能です。また、検索機能も充実しており、特定の情報を簡単に見つけられます。

行政サービスや観光情報など、幅広い情報を分かりやすく提供しており、自治体のホームページの好例といえるでしょう。

見やすいホームページを制作する方法

自社で見やすいホームページを作るのは、ハードルが高いと感じる場合もあるかもしれません。そのような時は、専門家に外注する方法がおすすめです。

外注先には、主にフリーランス・個人事業主とWeb制作会社があります。

どちらを選ぶべきか、それぞれを比較しながら考えてみましょう。

フリーランス・個人事業主へ外注する

予算が限られている場合や、小規模なホームページを制作する場合に適しています。

外注先を選ぶ際はポートフォリオを確認し、デザインセンスや技術力を見極めましょう。

また、料金体系や納期・コミュニケーション方法など事前の確認が大切です。

制作会社と比べると費用を抑えられるメリットがある一方で、規模や対応力に限界がある点には注意が必要となります。

Webサイト制作会社へ外注する

予算に余裕があり、高品質で大規模なWebサイトを作りたい場合に最適です。

制作会社は豊富な実績とノウハウを持ち、専門的な提案やサポートが期待できます。

SEOやユーザビリティなど、さまざまな角度からアドバイスをもらえる点もメリットです。ただし、個人事業主への外注と比べると、費用は高くなる傾向にあります。

制作会社を選ぶ際は見積もりを取り、サービス内容や実績を十分に確認しましょう。

まとめ:見やすいホームページ制作は制作会社への依頼がおすすめ

Web制作会社にはデザインやコーディング・SEOなど、ホームページ制作に関する専門知識と経験を持つプロが在籍しています。

また、Web制作会社は最新のWebデザイントレンドや技術にも精通しているため、競合他社との差別化を図れます。

ホームページ制作を成功させるためには、信頼できる制作会社に依頼するのが最善の方法です。ぜひこの記事を参考に、最適な依頼先を見つけてください。